2021/11/27
来季の準備
竹屋さんに行くと、いつも横目で通り過ぎる場所、元径12, 3センチで長さ9から10mの長尺青竹が積まれているその場所の、
上の棚に枯れたやつが何本かあるのを見つけたのは今年の春で、
いつものように、倉庫から引き出した晒竹の切り分けしてるとき、
たまたま竹屋のオヤジが出荷作業をしていたので、
世間話がてらそれとなく、
「あのー、そこにある青みの抜けた竹、何なんですか?」
オヤジ曰く、
「あーそれは売れ残りさ、青々したのだけ出荷するからね、
しゃぁないから雨よけシートのめくれ止めなんかに使ってる」
しめた、しめたぞ、と思い、
「ちょっと試してみたいなー、竿屋は枯れた竹に用があるんで」
「そうかね、そこの切れっ端持ってっていいよ、使いもんになるか分からんけど」
といったいきさつで、買い物のオマケで染みだらけ竹2ヒロ。
割ってみて粘りと硬さに驚いた、表面の汚さなんて些細なことに思えた。
なので後日、価格交渉をし9mものを2本買った、
下処理して、そこそこ歩留まりを見込めそうに感じた、
そんな事もあり、先日、友人に頼んで5本運んでもらった、
雪が舞う中、研磨布で擦りながら水洗い、四つ割りして作業部屋に持ち込む、
これからは選別と小割りと下処理の日々が続くのです、
単純計算では、ごく大まかに割っても640本のヒゴが取れるから、
全部使えたら竿53本分てとこですが、
染み・傷・虫食い穴・色抜け偏り・・おう上等、で買ったものだから多くは望めない、
何とか20本分は確保できますように、と願ってます。