2020/08/26
ものさえあれば

センターに一本筋、この削り屑を見るのは何年ぶりでしょうか、
軽量、かつ加重耐性がトンキンを上回るマダケの変形トリプルビルド、
高感度で反発が速い特性を持つ魅力素材。
が、使用できるのはバットセクションのみ、細けりゃ構造が意味を成さない、
資材が3倍、当然作業も3倍、好事魔多し、
そんなんだったらトンキン使ったほうがいいべ、となるのが自然。
以前に作った時はティップがダブル・バットがトリプルの組合せ、
そして芯材がノードレス、完全手作業に途中で辟易した記憶があります。
でも苦労の末出来た竿は相当に満足がいくものでした、
数年後、健康診断に入ったときにも全く暴れが出てなく、
キャストしても劣化は見られず、改めて惚れ惚れしたものです。
だからといって、
なんで今、依頼もないのに、なんですが。
手抜き(巷では合理化と言う)することで手間が半分になり・・・、と、
唐突にそんな思いが湧き上がってきた、工程のシュミレーションまで沸いた、
何の前触れもなく、オレの脳回路はたぶんショートしてる。
そして夢想が過ぎたのか、
当時の大変さは忘れ、良い事だけの自己暗示に掛かってしまいました。
全作業が想像できるということは高確率で上手くいく、
忘れかけてた集成材ロッド、再チャレンジしてみようと思い立ったのですが、
このご時勢です、竹屋さんに在庫があるのか?、店はどうなっているのやら?。
近々見に行くつもりです、
何せそこがダメなら完全にアウトだからねぇ・・・大丈夫でありますように。