ものさえあれば

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センターに一本筋、この削り屑を見るのは何年ぶりでしょうか、
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軽量、かつ加重耐性がトンキンを上回るマダケの変形トリプルビルド、
高感度で反発が速い特性を持つ魅力素材。

が、使用できるのはバットセクションのみ、細けりゃ構造が意味を成さない、
資材が3倍、当然作業も3倍、好事魔多し、
そんなんだったらトンキン使ったほうがいいべ、となるのが自然。

以前に作った時はティップがダブル・バットがトリプルの組合せ、
そして芯材がノードレス、完全手作業に途中で辟易した記憶があります。

でも苦労の末出来た竿は相当に満足がいくものでした、
数年後、健康診断に入ったときにも全く暴れが出てなく、
キャストしても劣化は見られず、改めて惚れ惚れしたものです。

だからといって、
なんで今、依頼もないのに、なんですが。

手抜き(巷では合理化と言う)することで手間が半分になり・・・、と、
唐突にそんな思いが湧き上がってきた、工程のシュミレーションまで沸いた、
何の前触れもなく、オレの脳回路はたぶんショートしてる。

そして夢想が過ぎたのか、
当時の大変さは忘れ、良い事だけの自己暗示に掛かってしまいました。

全作業が想像できるということは高確率で上手くいく、
忘れかけてた集成材ロッド、再チャレンジしてみようと思い立ったのですが、

このご時勢です、竹屋さんに在庫があるのか?、店はどうなっているのやら?。

近々見に行くつもりです、
何せそこがダメなら完全にアウトだからねぇ・・・大丈夫でありますように。





接木作業

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六角に纏めたものと四角のままと、接木用の材料をオーブンに入れました。

割りっぱなしを焼くと好き勝手に暴れて仕上げ前の修整が少々メンドいですが、
加工ジグの都合上仕方ありません。
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以前、ノードレスロッドの実験をした折に作ったスプライシングブロックです、
若干角度可変できるようにしてるのがミソ・・・コンパネとアルミ板がチープだけど。
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マジでノードレスやろうとしたら、こんな悠長じゃ話になりませんが、
今回はたった3本削るだけ、こんなんでも十分役立つ、捨てないで良かった。
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ということで、グリップが付けば全くもっての平然です、
なお、ギャリソンの教本にも、ここいらについての解説が数ページあります。

ですからもし、誰かにリメイクなどで裸にされたとしても、
9フィート丸竹を使って8フィート4ピースを作ったから継がざるを得なかったんだ、
と勝手に納得する(だといいけど)。

まあ、最初からヘマすんな、てことではありますが、
そこでも何とかしちゃうのが技術、決して欺術じゃありませんよ、念のため。


仕事を増やした

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勘違いして切っちまった!、一瞬眩暈した。

が、幸運(じゃないけど)なことにグリップの中に納まる。

こんな凡ミスをするのは、
ここしばらく釣りに行ってなかったせいである。

なのでこのまま放置して川に行く。

顛末は後日。




ヤトイ

手持ちの精度が芳しくないので、
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ニッケルシルバーを奢ってみましたが、これは何でしょう。
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答えはこれ、キャップ&リング仕上げ用のヤトイです。
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16.0, 16.5, 17.0,17.5mm用を用意してますが、
いずれも先代旋盤の、三つ爪チャックの偏芯に合わせて作ったものです。

今は四つ爪を使い、ワークの芯出しをして削ってるので、
既存のヤトイを使うとわざわざ芯をズラさなければならない、てことになっちゃうの。

だったら全部作り替え?、いやいや必要分だけ。こーいうことには無精者。
サイズを小さく削り直すとかして騙しながら使い続けることでしょうね。