2020/07/25
「ゼロから始める竹竿作り」製作編その13(竹のフェルール)
一体式のスリップオーバー竹フェルールは、
標準的な5インチピッチフォームではかなり制約を受ける、
のですが、2ピースなら苦労せずに作れます。
なので簡単なヒントだけ説明しますからあとは頑張ってください、
5,6回失敗すれば熟練の域に(笑)。
無改造の5インチフォームでフェルール前のスウェルを作る、
曲げ易い後端を無理やり広げております、
厚み0.6mmフェルールの膨らみを作るだけでこの有様です、
スロープ長は4インチ(ベンドに影響出るデ)、
で、上に押しネジ挿入、入れなきゃここが無視できないほど細くなる、
じゃあ、押しネジ穴なんか開いてない5インチフォームでどうやったら?、
答えは隙間に詰め物をする、
シックネスゲージなど硬い金属板を差込んでから開くと良いです、
スロープ長2インチくらいまでは何とかなるでしょう。
そして接着の前には、
ヒートガンを当てて少し曲げておく事をお勧めします、
完成したら、フェルール奥が微妙に広いって事にならないように、です。
小細工がイヤならロングスウェルで作る手もあり、
スリップオーバーのチューブラーロッドと同じ考え方です。
普段使ってるテーパーのラインと違ってくるから若干手探りが続くかもしれませんが、
一体竹フェルールを簡単かつスマートに決めるにはいちばんかも、と思います。
ロングスウェルはどんなもんかと試してみたところ、
2ピースはOK、3ピースはティップの曲がりが少しおかしいけど不通に使える、
4ピースの場合はティップと2番目の曲がり方がとてもコワい、ぜったい要改良、
だったことを報告しときます。
試作品、スロープ長10インチのスリップオーバー。
フェルールの厚み、0.4, 0.5, 0.6mm、
3セクション共ベリーファーストでほぼストレートテーパー、
なのに見事なパラボリックアクションです。面白い。
ただ、無駄?に太い部分が多いためか先重り傾向が強い、
この方式を進めるなら部分的にでもホローが好ましいんじゃないかな。