2020/05/27
「ゼロから始める竹竿作り」製作編その11(竹のフェルール)

すだれ巻き手法の後付け竹フェルール、さてどのように処理しましょうか。
生成りシルクラップのヌーディーを愛でますか?、
それとも負担の大きな挿げ口をケブラやPEで巻きますか。
見た目重視ならそれも良し、この方式は何度でも作り替えできるからね、
ただしその場合は竹の厚さを増しましょう、
0.5mmは余りにも薄い、数回の使用で参っちゃうかもしれません。
フェルールのストレスって思うより大きいです、
釣りをしてると曲げと捩りが同時に掛かるのは普通のことで、
丸断面ならかなり逃げが効くけど、こいつは角が付いてるからヤバい。
糸巻き補強は押広げには強くても曲げと捩れが一緒にきたらとても弱い、
耐えるためには竹を厚くする以外にない、無骨になって当り前なんです。

こんな便利なものを知ったのは無駄足掻きをずいぶん続けた後、
カーボンブレードのパイプ、悩める私には救世主でした、
フェルール破損の心配をする必要がなくなったのですから。

膨らませて通し、軽く引き絞めフィットさせたら両端をテープ止め、
エポキシを満遍なく擦り込んでから表面を拭き取ります、

熱収縮チューブを配置したら、

火の中をぐりぐり通す、
接着剤が煮立つのが見えてコワくなるけビビッてはいけない。

速攻でバケツに放り込み冷却する、でないとメンマができる(笑)、
焼き入れしてない竹を使う理由はここ、それなりに考えとります。

加熱したエポキシは急速に硬化するので手早く不要部分を撤去し、
アルコールなどではみ出しをクリーニングします。

そのまま硬化させても良いとは思いますが、
テープを強く巻いてダメ押しします、(捩れ防止でクロス巻き)、
微量ですが、余剰接着剤が出ます。
つづく