うすぼんやり光が見える


完全ワンオフ、仕舞寸39センチの超ショート、
メタルワークはジュラルミン、なので重さは35g(1.25oz)。
200312_2.jpg
所謂バンティタイプのロッドですが、
多少大きな魚でも負けない強さを持ちつつ、
振り回さずともスムーズなタイトループを生むようにしようとすれば、
しなやかなマダケを使ってもちょっと手ごわいのです、

4ft半ワンピースを製作中にヒントを拾ったものですから、
プライベート用に取っといた5ピースマテリアルがこれに化けました。
200312_1.jpg
試した結果は上々、次いで長い竿にも応用できるか試作中、
小細工を廃したシンプルなテーパーデザインです、どこまでいけるかな?。






「ゼロから始める竹竿作り」製作編その9(修理)

順序からいうと製作編後半なんだけどね、

たまたまサンプルがあるので折損修理の一例を、
200310_1.jpg
張り出した枝を叩いたとか、岩をド突いたとか隙間に挟まったとか、
藪漕ぎして川原に出たら先が無かったとか、フライ引っ掛かって竿を煽ったとか、
ここんとこ折るのって、たいがい不注意によるもの。

数センチの折損、アクションが変わっても気にしないならトップを付け替える手もあります、
が、それじゃ芸がないからスプライスジョイントによる修理をしてみましょう。
200310_2.jpg
スネークガイドによる補強併用なら径の15倍あれば大丈夫のようです、
商売やってても年に1,2度あるかどうかだから、専用ジグを作るまでもないと思う、
切り出しでざっくり落とし、ヤスリで整える、慎重にやれば失敗することはありません。
200310_3.jpg
アライメントを確認したらマーキング代わりのテープを巻いて接着します、
200310_4.jpg
表面の接着剤を落としました、作り替えた先端は幾分焼きが濃いですが妥協範囲でしょう、
200310_5.jpg
次いで補強巻き、
薄くピッタリ張り付く単縒りシルクは余程のことがなければ手に入りません、
なので通常の3本縒り100番を割って中抜き、まあ、素のままでも構いませんけど、
200310_6.jpg
しごくようにエポキシを擦り込み、馴染んだら拭い取ります、
200310_8.jpg
スプライスから先端にかけての塗装が済みました、
200310_9.jpg
復活です、次に折ったら#2スネークでスプライスだね。
200310_10.jpg