2020/02/19
「ゼロから始める竹竿作り」製作編その8
フェルールの自作について、旋盤に頼らずフェルールを作るとすれば、
ビギナーでも失敗が少ないのはカーボン素材かな。
多種多様、安価に出回っているから入手に困ることも無いし、
軽くて強靭、切断や削りもヤスリでOK、こんな良いもの使わん手はないです。
例1、ステップダウンフェルール

構造はビンテージロッドのフェルールと一緒、
ニッケルシルバーパイプがカーボンパイプに、ロウ付けがエポキシ付けに変わっただけです。
サンプルの素材は縦繊維を固めただけの汎用品で、肉厚は約0.5mm、
予め補強などしておかないと製作途中でクラッシュします、
少しお高いクロスプライのパイプなら楽に作業できるでしょう。
性能的には文句のつけようがありません、いちどお試しあれ。
例2 竹フェルール経験者向き少々マニアック

四六時中考えていたらあるとき突然降りてきました、既知の方法だったりして?、
「なーんだそんなことか」なコロンブスの卵ではありますが。
用意するのは長ナットと適当な敷板(紙でも構わん)、
マスキングテープを適当に巻いたカーボンソリッドを長ナットに通し、
ナットとカーボンの空隙に敷板を置きます、


あっという間に六角スピゴットのマテリアルが、
微調整はプレーニングフォームに乗っけてやれば良い、
実用としては、段落としにしてブランクの破損を防ぐことくらいです。
すっきりした印籠継ぎ、ベンディングは滑らか、
湿気で膨らむことも乾燥で縮むこともない、
カーボンの質感がどうも、なんて言ってる場合じゃないよ、良いものは良い。
これをみたら細く作って竹の化粧張りを考えたくなるでしょ、
でもやめといた方がいいよ、竹が薄いとそのうち根元の繊維が破断するから。
また、フェルールがロッドと一緒にベンディングすると、
竹で出来てるメスがやられることもあります、少し強いかな?がちょうど良い。