2019/11/27
「ゼロから始める竹竿作り」製作編その2
表面を整え荒削り1、養生した焼入れ竹の曲がり・捩れを修整します、
硬くなってるからあまり大きく動かせません、特に節周りは慎重に。
2、次いで両サイドを軽く削り四角い棒に整えます、カンナは35度の刃です。
3、節をヤスリで平らにし、焦げた表皮を#120サンドペーパーで落とします、
このとき、両端に皮が残るくらいで止めます。
マダケの繊維密集層は厚くても1mm未満です、
この時点で繊維がくっきり見えるほど削ったらアウト、
最終的に大切な部分の1,2割失うことになります、
美しい繊維の筋が、なんて考えたら情けない竿になるデ。
4、プレーニングフォームのバット用を均一に開きます、
最初はカンナを傾け、サクサク交互に角を落とす感じで進む、
見た目で正三角に近付いたら、きちっと押さえながらカンナは水平、
中から先を1回・全体に1回を両側、それから各面2.3回ずつ削り込んでいくと、
フォームに近いテーパーの三角棒ができます、少し余裕を持ってストップ、
曲がりや捩れが出たらこの時点で直します、細くなってからは危ない。
ギクシャクせずイイ感じで削れた削り屑の厚みを計ってみましょう、
0.15から0.2ミリ、腕力にもよりますが、おそらくそのあたりかと。
#240サンドペーパーで表皮面を軽く磨き、いよいよ仕上げ削りです、
なお、サンドペーパーを使ったら必ずフォームを掃除機でクリーニングしましょう、
仕上げ削り
1、フォームセッティングは3ステップで
プッシュ・プル両ネジが緩んだ状態から、
片ネジだけで全域各ポイントを近似値にする(ここで締めてはいけない)、
次に緩んでるネジを(指で回せるくらいに)100分の1、2くらいにまで調整する、
そして設定値に固定、100分の0.5から1締めればOK、緩むことはありません、
この手順で行えば中間歪が最小で済みます。
2、仕上がる一歩手前まで削る
荒削りで使った35度の刃、研ぎ直さなくても切れます、
少し引っ込め、0.1から0.15の厚みが快適です、応じてマウスも閉じ加減。
三角が崩れないよう確認しながら、残りコンマ数ミリ位まで追い込み、終了。
3、最終仕上げ
仕上げ用の刃(42度前後)に取り替えます、
殆ど出てない状態でいちど当て、ちょこっと出してひと削り、
トラブルの起き難い、削り厚0.05ミリほどに微調し、開始します。
6本ともフォームに触る寸前まで削り、それから最後のひと削り、
こうすれば研ぎ直しせず1枚の刃で仕上げることができます。
木工の世界じゃなまくら扱いな純正刃ですが、
40度以上に立て、金属台に接触させる条件では絶妙です、
適度な柔らかさと粘りが、多少めくれても何とか刃の形状を保つ、
なのでフォームを擦ってもある程度切れが継続します。
仕上げ終えたら(中心に向く)三角の頂点をひと削り、
おまじない程度ですが接着剤の逃げとします。
マスキングテープで纏め(20cm間隔ほど)、待つのは接着作業です。