2019/09/20
「ゼロから始める竹竿作り」準備編その3
真竹の入手と分割直径7,8センチ以上の3,4年もの、実入り良く、シミ・傷・歪が少ない、
冬に切り出して風通しの良い納屋で3年以上乾燥、
じゃないと、まともな竿は作れませんよガハハ。と、一度でいいから言ってみたい。
竹が自生しない地域に住んでおります、そして扱う店は一軒のみ、かつ事業縮小にて、
径5,6センチの湯晒し竹がかろうじて手に入る、という環境。
そんな状態で堂々と竿を作り売っているオレがいるのです・・詐欺じゃないデ。
理想に程遠いと思われる竹でも実用性十分な竿は作れる、
繊維が太いか細いかの違いはあっても本数や付帯組織は一緒、
素材特性を引出し、見合ったテーパーを与えりゃ何とかなる(と信じましょう)。
青みが抜けていて、直径5cm、節間30cmが目安、1.5mなら2ピースが楽に作れます、
太目の長物はバット用とティップ用に分割、その際は節で切ること、
手軽にやるなら割り竹(竹垣用?)でも良し。適当に見繕ってください。
径6センチ弱の真竹を巾6,7ミリで24分割します、


上下をニッパーでパチッとやり半割りします、
割目にナタを入れ、両手で保持して一気に割ります、危ないから皮手着用のこと。

隔壁をナタ裏で叩き落して次は3分割、
細くしてからの奇数分割は裂け目が逃げがちになるから今のうちにやっときます。

節裏を弾いたらニッパーで小割目を入れます、

あとは半割2回、滅多なことでは失敗しませんが一つ二つ、
右手で竹を押さえ、断面が斜めにならないよう押し割っていくこと、
もし裂け目が逃げそうであれば反対側から曲げ押すような力加減で戻します。


今日はこんなところで。