最悪の夏レポート

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”鮎”、であります、肴、であります、今できるのはコレだけなのです、

もうひと月半以上、経験のない激暑にして少雨、
夜になっても室内は30度くらいで湿度80%前後って、信じられない日々が、延々続いてる、

たまらず扇風機を、それも初めて!買いましたが、
ヌルくて湿気った空気をかき混ぜてるだけでは快適に程遠いですね、

手汗が止まらないため金物に触れられません、錆まみれになるから、
したがって仕事はほとんど手につかず、ほぼ休業状態であります。


7月に入り、いよいよドライシーズン、なかなか良い出だしでありました、
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この先絶好調を想起させる毎日を過ごせました、
使うはプロが巻いた鉤、それもたんまりある、フフフ・・、
が、ウキウキ気分は・・・中旬以降どんどんしぼんでしまいます、

今の自分が行く釣り場は手近な中流域で、少し上には農業用の取水堰があるために、
今期の暑さと、雨らしい雨が降らないことが重なって悲惨な状況になりました、

日に日に水量が落ち、水温が上がり続け、活性がどんどん下がって釣れなくなったのです、

そうしてるうち、チョロチョロ流れにのあちこちにトロい溜まりが残るようになりました、
そこには行き場を失った大型アメや、年に何度お目にかかれるか?サイズのニジが丸見え、

近所のワラシどもが、海パンに水中メガネでヤスを持って走り回るのを、
ただただ指を咥えて見ていた次第です、アブにもめげない河童、おそるべし。

8月なか頃になると、もう限界が来るんじゃないかと心配ばかりで、
竿を持たず、ちょこちょこ様子見に行ってましたが、
鮎がてら少し下流を歩いた今日、とうとう残念な光景を目にしたのです、

衰弱が進み、息が絶える直前の50イワナ、エラのみ動いてるのが哀れだ、
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60弱の、もう数週間前に死んだと思われる個体、さらに下流の深みには2体沈んでた、
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なるようにしかならんのだが、キツいな〜、
来年この釣り場はどうなるんでしょうかねぇ、


天候不順ですね

慢性資材欠乏症から脱すべく、年に数回は竹を晒すことにしたんですが、
どうも春って、あまり向きじゃないみたい、
何度も雨に見舞われる、曇天続き、晴れても途中でお日様隠れちゃう、
なんでか、ひと月以上強風が吹き荒れ続ける、こんなんだっけ?毎年、
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そんなもんだから、日数ばかり喰って晒しは不十分な感じも・・・、
でももういいや、物置に仕舞おうっと、
まあ、使うのは来年以降だから大丈夫だろうということで、

今年は竹屋さんに、ワタシ専用コーナーみたいなのが出来たからね、
オヤジに感謝しつつ使えそうなのサッサと抜いてこなけりゃならんのですよ、
軽乗用に積んでくるから何度も行かなきゃ、忙しいデ、
あわよくば雪を見るまでに物置一杯分の晒竹を・・・夢だね(笑)、



親切も時に仇となる、のことと、

ときおりお得意様から「中古で出てますよー」の連絡をいただく、

「けっこう長くやってるから当たり前でしょ」いいんじゃね、と軽く答えつつも、
ちょっと気になって覗いてみたりもするんですが、
たま〜に、「わっ、これマズイでしょ」と冷や汗出そうな時もあるんですね、

それはオーダー以外で人手に渡った竿のうちごく一部なんだけども、

「竹竿使ってみたいんだけど敷居が高そうで」・・・、
「そんなことねえよ、出来損ないだけど練習用にあげるから使ってみな」、
とか、
「バラす予定だけど、部品代払うんなら持ってっていいよ」
とかが過去にあって、
そんな中に、"Asama"の文字が入ってることもあったりしてね、

そのときは親切心で、まさか時が経ってポロッと出るとまでは考え及ばず、
そんなのを家から出したオレが悪いから、誰も責められないんです、

ただ、中古市場で駄品を掴んだ人のことを思うと心苦しいですわ、
きっと怒るでしょうね、そしてすぐ手放すことと、そうして廻るんだろうね、
そのたびに情報があり、何度も恥を上塗りしててたまらんなぁ・・・てことに、

いっそ「中古で入手したけど、アンタの竿ヒドいよ!」て連絡くれたほうが気が休まる、
事と次第で相談にも乗れるんだけど、一度もそんなことはなかったなぁ、

話はコロッと変わり、
私的お宝??を売ることにしました、
決して性能抜群ではありませんが用途次第ではかなりイケます、

竹の性と焼きがモロ決まりでバシッとした張りが出て、
以降何度も挑戦し達成できなかった偶然の産物とでもいいますか、
スキルの問題かも知れんけど、完全ワンオフ状態で今に至ります、売り切れ
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売店に置いときますので、







まずは一旦休憩

違った手法を取り入れるついでに心機一転、
新たなテーパーでセミパラを作ってみようと考えました、

実のところ、マダケでビシッとしたセミパラは出来っこないと思っています、

ヤングさんみたいにブランクをヤスリでガリガリ調整する無茶が通用するのも、
箸のように細いバットで大物を抑え込めるのも、芯までガチガチのトンキンあってこそ、
マダケでそれをやれったって無理無理、中身スカスカなんだもん、

にもかかわらずマダケのセミパラです、

スプライスビルド(ノードレス)の試作を続けていて、
少し復元スピードが上がるように感じております、
伝達ロスが少なくなったような、そんな感触、微妙なもんですけど、
だからってトンキンに肉薄できるわけじゃありませんが、一歩前進と前向きに考えて、

今回、何度目になるか数え切れないセミパラ再挑戦、
をするに当たり、ひとつの縛りを設けました、

まずは手っ取り早く2ピースで、

バットは変化なしの”どストレートテーパー”限定とする、
ティップのコンパウンドは1箇所のみとする、

かなりアヤしい閃き、そんなセミパラロッド見たことないんだけども、
これでやる、ぜったいモノになるはず、と根拠なき自信満々で、

最初は6ft前半、
頭の隅では有名竿のことがチラチラするけど知らんふりしてさ、
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3ヶ月で都合7組、全部違うのを作って、
グリップ付けたのが5本、1本は友人が試釣中、

それぞれを差替えてバランスを探る、これはメタルフェルールの利点だね、
結果バット2本とティップ1本が合格、うーん、どうする?、

まあ、ここでちょっと休止、データが取れたから次に進みましょう、
ついては、
現時点でウェルバランスと思える1本を売店に置きますので、売り切れ


残ったのは全部解体廃棄、金物類は次の試作に廻します、
初回は7打数1安打、次こそ高打率を、頑張ろうっと、















準備は着々と

ねえねえ見て見てこのベスト、いいでしょ、
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コレねー、デッドストック物が手に入ったの、それもSサイズだよ、
よくこんなのが眠っていたもんだ、若い頃の記憶が蘇るわ、

オレはずっとストリームデザインだったけど、
親分がこれと同じの着て西別に立ち込んでたっけ、ホント懐かしい、

なので今季は当時に倣いライトタフ6コンパートメントだね、
フライ絡まって使いにくいんだけどこれしかないでしょ、うん、

新規マダケの自家用も長短2種出来上がって、
こんな嬉しいこともあったからテンション上がる、

そのせいか、出して眺めて悦に入ってるうちに、
どうせならハネ材じゃなくって綺麗な竹の竿使いたいなぁ、なんて不遜が首をもたげ、

我慢ならず作った、のだが、
「同じモン2本持ってどないすんねん、アホちゃうか?」(なぜか関西弁)、の天声、
となる、
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そうだよね、まったく、
なので売店に置くことにします、売切れ
所詮は試作品を、良質竹で作ってしまいましたの愚、よろしくご贔屓の程を、