「ゼロから始める竹竿作り」製作編その6

コルクグリップ関連

既製品を使う、リングを接着し整形したものを付ける、
あるいはブランクシャフトに1個1個接着してから整形する、
いずれの場合でも、ブランクへの取付けにはエポキシを使いましょう。

なぜか?、て、
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竹竿修行時代のこと、
コルクを寸切りボルトに通し木工ボンドで接着し小刀で仮整形、
当時はハンドドリルを左片手持ち、右手で小器用にサンドペーパー仕上げをしてました、
できたグリップは隙間充填も兼ねるエポキシで接着、
これはグラス、カーボンブランク組立て時代からの踏襲で間違いない方法。

なのにあるとき、
木材どうしなら木工ボンドでいいんじゃね?、の浅はかが首をもたげる・・。

そうして作った竿がロクでもないのは毎度のことで慣れっこ、
が、それを割引いても、グリップを握る手に妙な違和感、

で、用が済んでバラすときにコルクを削り落とし様子見したら、
ひと月以上経ってるのに、そちこちボンドが固まっておりません、
なんと、空隙が小っちゃな密封容器状態てこと・・・こりゃマズい。
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グリップ整形ツール

私のは30年モノのオンボロで、チャックをドリル用に換えてます、
あるから使い続けてる程度です、特にこれでなきゃという事もない、

グリップ削りだけなら簡易装置で十分でしょう、
ハンドドリルを台に括り付け、芯高に丸穴の開いた板を2枚立てるだけです、
ブランク要所に紙を何重か巻いて養生すればローラーなしでも傷つきません。
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私のやりかたは、木工鬼目でガーっと荒削り、裏面でプラス1ミリくらいまで削る、
次いで#120、240、400です。200104_4.jpg
回転させながらのサンドペーパーは粉塵がすごい、
吸塵しながらでも、終わったら部屋中粉まみれ、この作業は外でやるべきかもね、

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壊れたリールのフットを利用したお役立ちツールです。

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竿っぽくなってきましたね。





















「ゼロから始める竹竿作り」製作編その5

仕舞寸法を揃える

余剰1インチで作ったブランクをそのつもりで切ったら妙なことになるので、
フェルールを考慮し切断位置をずらします。191226_2.jpg
2ピースはフェルール嵌合長÷2、その分ティップを延長する、
次のセクションは延長分食い込んで短くなりますが、
出来てしまえば延べ寸、仕舞寸とも揃います。
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小継ぎの場合、フェルール嵌合長の和÷継ぎ数だけティップを延長、
それに合わせて各セクションの切り落とし位置を決めます。




フェルール接着

手作業では角を落としてからサンドペーパーで丸めることになるので、
削り代が少なくて済むスイスタイプをお勧めします(強度面でも)、
取外し流用することも考え、ピッタリよりはコンマ2ミリ位大きいのを。

接着は、お試し竿ならホットグルー、使い続けるつもりならエポキシでしょうね。191226_3.jpg
接着部分は縦に筋を入れると良い、余分な接着剤と空気が簡単に抜けます。

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1mmの誤差もなく寸法が揃いましたよ。










「ゼロから始める竹竿作り」製作編その4

曲がり直し

どんなに慎重に作っても逃れられないのが接着後の曲がり直し、
根気、根気で、張り詰めっぱなし。
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今時こんなやり方をする人は居ないね、
これは自分の最初期の方法、記事ネタにちょこっとやってみました。

当時は何度も焦がして大変だったんですよ、
子供の頃の竹ヒゴ曲げをヒントに濡らしながら炙るという方法で決着しましたけど。

濡れ雑巾で拭いて炙る、水分が飛ぶ、拭く、炙る、拭く、炙る、
3、4回繰り返すと表を焦がさず内部が100℃くらいになって素直に曲がるのです、
すかさず雑巾で押さえ冷やす、フワーと湯気が上がって固定される。

耐熱接着剤だから多少加熱しても平気ということです・・・、
なんだけど、100%大丈夫なの?、同じ箇所何度も加熱することもありますが、

今は焦がすことのないヒートガンを使います、
温度管理ができるから、頻繁に濡れ雑巾を当てる必要はありません、
でも、速やかに冷ますのは良いことじゃないかと思ってます、
なお、ホローの場合は必ず、濡らし、加熱、冷やし。です。不安神経症気味かな?。


接着剤落としと磨き
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適当に開いたフォームに置くと楽に作業できます、
3度も拭ったブランクだからそのまま400番サンドペーパーでも構いません。

私は粉まみれで肌が見えなくなるのが気に入らず平ヤスリを当てます、
ヤスリの重さだけで肌を確認しながら滑らせていく。

接着剤を落としたら計測します、
平均でプラス100分の5ミリなら大成功、仕上げサンディングで設計値になります。

もし、コンマ1ミリ以上大きくなった場合、
次の製作でマイクロゲージの設定を変えてみます、
自分の手並みに合った”ゼロ”は数本作れば確定するでしょう。

使い終えたフォームやカンナは必ず清掃して油で拭きます、夏はあっというまに錆びる、
手や衣類への付着が気にならないベビーオイルがお勧めです。



汚れ止めなど、

強力にプッシュするのはこれです。
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ゴシゴシ塗りたくってきれいに拭きます、

いろいろ試した結果、
ウレタン塗装のプライマーとして非常に優れてることを確認しました、
甘皮残し気味のシャフトに木工ウレタンは密着しませんが、これをやればバッチリ。

また、1日数回拭き、途中で研ぎを入れ、最後2,3回をラッピングエポキシで拭けば、
通常ひと月以上掛かるであろう美しい拭き塗りがたったの1週間で仕上がります、
下地がこれで、組み立て後オイルで磨くのもシブいかと。











「ゼロから始める竹竿作り」製作編その3

接着作業

専用機具がなくても平気、手巻きで何の支障もありません、
トップアマチュアやプロにもハンドバインド派がいます、
いずれバインダーを作るにしても、手巻きの経験はいろいろ生きますよ。

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今回はガイドラッピングのテンショナーを利用しました、
スムーズで調整も効く2個通しで使います。

糸のスプールは、あちこち行かないようにして足元に転がすこと、
バインダーを使うときにもこの方法がベストです。
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受けがあると巻くのが楽になります、間に合わせで結構。
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初心者のぶっつけ本番は無茶だから、まずはシュミレーションですね、
ひととおり巻いて、糸のテンションや巻き巾などの要領を掴んでから。

巻き始め、
左手で保持、右手で糸を当てた外側に数回巻き、
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内に向け巻いてクロス、そして余剰ごと巻いていく、これが一番。
手巻きでティップ先端から始める際は特にです、
保持されてない細物を、いちいち縛ってたらひん曲げることがあるからね。
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巻き間隔は1センチくらいですが、シビアじゃありません、
テンションは軽く効いてるくらいで十分です、甘けりゃ2重巻きすれば良いだけ、
糸の張りが強すぎると捩れます、そのほうが厄介でしょう。
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さて、本番行きますか。

両刃(重要)のナイフを入れて開き、
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接着剤を適量、
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歯ブラシでゴシゴシ擦り込みつつ余剰を掻き取り、
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丸め戻したら濡れ雑巾で拭って、
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巻く、
マスキングテープは剥がさずに巻く。余計なことしてたら竿曲がるから連続して巻く。
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エンドはハーフヒッチ2回に2回ひねりのハーフヒッチ、
ポリエステル糸は解け易いから1インチくらい端を出してカット、
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はみ出た接着剤を拭いて、曲がりが出てたら麺棒よろしくコロコロ、
それから改めて逆回転に巻きます、行って帰ってはダメですよ、捩れを助長するから。
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濡れ雑巾で拭い、両手開いてコロコロ伸ばします、
クロスバインドで決まってるから殆ど動きませんが一応。
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バットの様子です、
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ティップの様子です、
見た目そこそこストレート、ですが、養生終えて糸外すころにはアバレまくってるはず。
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室内にぶら下げ、少なくとも4,5日は養生しましょう。

今使ってる接着剤は簡便ながら強力でして、
翌日に糸を外し、加熱修整も可能なのを実験で確認してます、
しかしながら下手すると苦労が水の泡になりかねない怖さがあります、
1日で糸を外すのはOK、でも熱を加えるのは数日待って。が安全です。


ハンドバインディング、
この記事のため20数年ぶりにやりました。

2液タイプの尿素系接着剤を使ってた当時、
短時間で粘度が上がり、ベタベタネバネバで作業がとても難儀だった、
ので、すぐに音を上げ簡易バインダーを作った記憶が残ってます。

今回は作業性の良い接着剤を使ったから難なくできましたよ、
たまに作る程度だったらこれで十分かな、って気もします。

暇でもないのに

真空管ラジオの実験用トランスを断線させてしまった、
横着してヒューズを入れなかったからだと思う。

細い二次巻線が焼け切れたが、少し解いてそこに行き当たればまだ使えるかも、
と期待をこめて巻き取ってみるも、
巻いてあるのは髪の毛みたいな線、食い込んでるとこを引っ張るとプチッ、
ワニスが固まってるとこでプチッ、結局どうにもならず全撤去。
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捨てるか、と考えたのだけど、たまたま手元に一回り太いエナメル線がある、
ウェット・ニンフのリブ用としたら2回生まれ変わっても使いきれるかどうかの量、

しゃあねぇ、巻き換えてみるか、巻数減って電圧下がるのは実験用に好都合だし。

ということで、
Φ0.2mmを900回ほど巻きました、もちろん手巻、若い頃は楽勝でしたから、
とはいえ、今回は何度も指攣ります、途中で数えるの曖昧になります、
が、ワシャまだボケとらん、と言い聞かせつつ、

中間タップを出し50Vと100V の予定、たぶん0.1A くらい大丈夫、
なはずですけど、実情、測って見なけりゃ分からん有様で。
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ヒーター用の太線を巻き戻し、
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リード線を取り付けて、
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コアを互い違いに差込み(最後の1枚は30分格闘の末)、
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バンドを組んでチェック、オールOK、現状復帰を許す、
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総作業時間が12時間 、予想より早かったからまずまずですね。

ちなみに、
捨てて新品購入の場合、本品は2,000円でありますが・・・。