「ゼロから始める竹竿作り」準備編その4

裂いた竹を下拵えする

節が高く繊維層が薄いマダケは必ずしもスプリットケーンロッド向きじゃない、
のに、敢えてその素材を使う意義は?、
なんて堅いコトは抜き、「あちこちに生えてんだから使ったらいいべさ」でいきましょう。

とは言ったものの、マダケの節は出っ張りすぎております、
潰しても次に熱を加えると戻ってくるし度々直すと脆くなるし厄介。

で、四苦八苦の途中、はたと思いついたんです、
丸竹のままじゃなく、裂いて曲がり直しと節潰しをして保管しといたらどうか、
エージングで固まるはずだから扱い易く変わるかも?、ってね。

いまのところ、2,3ヶ月から半年前に下処理した竹を使ってますが、
その程度でも、なんか効いてる気がしてますよ。

青竹を下処理して2,3年枯らしたらどうでしょうか、
私は1年先を考えるのがコワい(笑)けど、これから始めるなら絶対おすすめ。


まずは刃研ぎ

スタンレー・ローアングルで、なまくらと称される純正刃を上手に使うべし、
切れ味鋭い鍛造替刃は、フォームを鰹節みたいに削っちゃうからまずいですよ。

予め付いてる角度25度は竹削りには向きませんから、
喰い付きや刃持ち等を考え、用途に合わせて研ぎます。

より硬いトンキンにも使うとして、
荒削りや整形用なら35度、仕上げは42度を基準にすれば良いでしょう。
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刃先のみに角度を付けるのがベスト、鈍っても仕上砥のみでタッチアップできます、



曲がり直し、そして節潰し

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裏は平らにしますが、表には手を付けません、
びっちり圧縮しても1週間以内に2つの山は復元します、削るのはそれからで良い、
潰しのスペーサーに利用できるなら好都合だべ、ということです。

マダケは熱の入りが早いから修整は簡単、
弱火の炎に数回通して棹を(大まかに)伸ばす、それから節ですね。
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回しながら2,3度炎の中を通し、いったん外しまた繰り返す(燃やさないため)、
熱が通ったら(100度くらい)手早く曲がりを直し、脇をバイスで押さえる、
五つ数えてバイスから外し、くるりと一度炎に当てたら今度は節をプレスする、
挟んでる間に次の竹を加熱する。 こんな流れです。
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凹凸のプレス治具は不要、節を削らず、裏をえぐることもしない、
手抜きに見えるけど実は合理的?なのだ。
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次回から製作編です。













「ゼロから始める竹竿作り」準備編その3

真竹の入手と分割

直径7,8センチ以上の3,4年もの、実入り良く、シミ・傷・歪が少ない、
冬に切り出して風通しの良い納屋で3年以上乾燥、
じゃないと、まともな竿は作れませんよガハハ。と、一度でいいから言ってみたい。


竹が自生しない地域に住んでおります、そして扱う店は一軒のみ、かつ事業縮小にて、
径5,6センチの湯晒し竹がかろうじて手に入る、という環境。
そんな状態で堂々と竿を作り売っているオレがいるのです・・詐欺じゃないデ。


理想に程遠いと思われる竹でも実用性十分な竿は作れる、
繊維が太いか細いかの違いはあっても本数や付帯組織は一緒、
素材特性を引出し、見合ったテーパーを与えりゃ何とかなる(と信じましょう)。


青みが抜けていて、直径5cm、節間30cmが目安、1.5mなら2ピースが楽に作れます、
太目の長物はバット用とティップ用に分割、その際は節で切ること、
手軽にやるなら割り竹(竹垣用?)でも良し。適当に見繕ってください。


径6センチ弱の真竹を巾6,7ミリで24分割します、
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上下をニッパーでパチッとやり半割りします、
割目にナタを入れ、両手で保持して一気に割ります、危ないから皮手着用のこと。
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隔壁をナタ裏で叩き落して次は3分割、
細くしてからの奇数分割は裂け目が逃げがちになるから今のうちにやっときます。
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節裏を弾いたらニッパーで小割目を入れます、
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あとは半割2回、滅多なことでは失敗しませんが一つ二つ、

右手で竹を押さえ、断面が斜めにならないよう押し割っていくこと、
もし裂け目が逃げそうであれば反対側から曲げ押すような力加減で戻します。
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今日はこんなところで。

「ゼロから始める竹竿作り」準備編その2

ブランク作りに使う道具など

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砥石(ダイヤ両面、仕上げ#3000)と研ぎ角固定ツール、
竹細工ノコ、竹割ナタ180mm、平目ヤスリ(荒目)250mm、ニッパー、カッター、
マスキングテープ、メジャー(インチ併記が便利)、バイス、紙ヤスリ(#120,240,400)と当てゴム、
皮手とゴム手、ガストーチ(調理用)、接着剤、歯ブラシ、#20ミシン糸、

接着剤は木工専門店、他はホームセンター、ついでに園芸コーナーで竹を物色してみては?、
内地(北海道民丸出し)のホムセンには使えそうな竹があると聞いてますよ。

揃ったら早速ブランク作り開始です。

んっ、なんか足りねえんじゃねえの、て?、
まあ、それは1本作ってから考えましょう、補助ツールの有難味が分かるからね。

私は当初、和カンナとラワン角材に三角溝切ったもので製作を始めたんですよ、
当然良くはなかったけど、何十匹かのイワナを釣る事ができて、そりゃぁもう有頂天、

そのときから見たら完璧な道具立て、そして講師は自己流の権化(笑)だもの。

「ゼロから始める竹竿作り」 準備編その1

ギリギリの設備で1本、それからステップバイステップ、
そんな流れで行きたいと思います、無駄話が多いのはご容赦。

なお、疑問、突っ込み等あればコメント欄へ書き込みください、
自分が経験した範囲であればお答えします。




とにかく最初の1本を作る・・・なにが必要?

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1、プレーニングフォーム

国内ショップメイド品がリーズナブルな価格で販売されてます、
フォーム1本で済む六角用がお勧め。
調整間隔はギャリソンのフォームピッチに倣った5インチ、
ネットで拾えるロッドテーパーも5インチピッチです。

ギャリソンさんは6インチピッチフォームの中間撓みが気に入らず、
1インチ詰めて5インチで作った、それが今の標準になったそうな。

だけど、分数表記を良く使うインチ・フィートの国で5インチは無いよね、
オリジナルテーパーを作るから関係ないといえば関係ないんだけども、
なんで中間ネジ追加で3インチピッチにしてくれなかったんですかねぇ、
ビンテージロッドの、もう少し詳細なテーパーが分かったかも知れないのにさ。

ビギナーの頃手にした教本のテーパーチャートが全部6インチピッチで、
こりゃどうしたもんかと悩んだ末に、
「えーい、適当なストレートテーパーで作ってからだ。後は何とかなるさ」
この考え方が今に続いております。

フォームは自作も可能ですが、製作コストが既製品の数倍になります、
作った後テストピースを削りながらの微調整は根気が要ります。

手間こそがホビィストの愉しみ、それは重々承知しておりますが、
実際に作ってみての感想は、「2度と、金輪際やるもんか!」です。


2.ブロックプレーン

お勧めは安価なスタンレーG12-060(荒削り用と称す)ローアングルプレーン、
これ1台で全てOK、純正替刃を1枚追加すれば一生安泰。

刃研ぎ角次第で荒削りから仕上げまで快適にこなせます、
スタンダードアングルに比べフォームの傷みが少ないメリットもある。

近年のものにはENGLANDの鋳型文字がないですね、出来も少々・・・、
まあ、簡単な調整で使えるようになるとは思いますけど。

海外では中古が沢山転がってますが国内はどうでしょうか?、
もし旧いのが手に入ればラッキーですよ、たとえ錆びまみれであっても。


3、デプスゲージ(台座付き)と付替え用60度コニカル端子

工具系ショップで入手できます、やっぱMade In Japanでしょ。

さて、上記3点でちょいオシャレなリール1個が・・・次回へ続く。

ごあいさつ

15年近く続けてきた某ブログサービスが終了するので、当サイトに開設しました。

旧記事の引越しはせず心機一転です、
なるべく書き散らかしにならないようにと考えておりますが、どうなりますか。

できるなら、趣味の竹竿作りを応援できるような記事も入れたいところです。

まずはご挨拶まで。

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